北海道旅行中編


 ・・・・眠れん。全然眠れん。灯台がすぐ側にあるんだけど、それが「ぶおぉぉぉぉぉ!」とまるで法螺貝を吹いてるような音を延々と出し続けてるし、潮騒の音が尋常じゃないくらいでかい。が、それでも無理やり寝る。おやすみ・・・・zzz。


 8月11日、4:30起床。やっぱ車中泊だと眠れん。が、とてもじゃないが2度寝なんて不可能なので、そのまま起きる。外を見ると・・・・何も見えない。恐ろしいくらいのガスの濃さだ。50メートル先も見えん。で、ドアを開けると・・・・「臭い!!」。なんつー臭いだ。尋常じゃない。なんというか、潮の臭いがめちゃめちゃ濃いと言ったらいいのだろか。とにかく鼻につんときて、息をするのもきつい。できればガスマスクが欲しいところだ。・・・・って、もちろんそんなものはないけど。とにかく、オレも結構あちこち回ったけど、ここまで潮の臭いがきついところは初めてだ。が、そんなこと言ってたら何も出来ないので改めて周囲を見渡すと・・・・。


 灯台。

 ・・・・なのだが、全然分かんね。


 さらに、


こういった類のものがごろごろある。


 やっぱ北海道だな。北方領土なんて本州にいると、たまにCMとか政治家がちょびっと云々言うくらいで、全然無関心なんだよな。そう感じるのは、たぶんオレだけじゃないと思うんだけど、ここに来ると、なんというか、めちゃめちゃ切実に感じる。今はガスで何も見えないけど、晴れたら歯舞諸島が見える・・・・はず。

 ああ、そうだ。ご来光だ。晴れたらで思い出した。わざわざこんな思いして下北半島へ来たのはこんなガスを見に来たのではない。晴れ渡った青空に太陽が昇り、そこに輝くように映る歯舞諸島を見に来たのだ。そう思うと、なんだか今の状況が悲しくなってきた。が、そのうちガスが晴れてくるかもしれないので、しばらく待つことにした。


 なんだかよく分からないオブジェ。

 あまりに抽象的過ぎて、

 こういったものは理解できん。


 しばらくふらふらしていると、ぼちぼちガスが晴れてきた。が、肝心の北方領土は残念ながら未だ見えず。あんまり長居すると今度は次に支障が出てくるので、仕方なく移動開始。たぶん、冬だったらきれいに見えるんだろうけどね。

 8:00、それでは次の目的地、釧路湿原に向かいますか。R44をひたすら西に移動し、10:30、釧路湿原コッタロ展望台というところに到着。ここまでの走行距離1560km。


ちょびっと空が曇っているが、

釧路湿原です。


 む〜、デカイ。つーか広い。見渡す限りというほどではないが、相当な広さだ。が、あんまり見通しがよくない。ちょっとした小高い丘なのだが、木が生い茂っており、景色的にはマイナス。ここ以外にもいくつか展望台があるのだが、そちらへ行けばよかったかも。動物の影も形もないし。今ひとつ釈然としないが、とりあえず大湿原を見たということで。
 それより、ここで湿原以外の楽しみを見つけた。それは道。そう、ここはR391からちょびっと入ったところにあるのだが、その間ずっと未舗装なのだ。それがどうしたと言われればそれまでだが、ここで、プチラリーが楽しめるのだ!。いや、別に大会とかがあるわけではないんだけどね、道幅が結構あるので、アクセル全開でハンドルを左右に振り回せば、ちょっとしたドリドリが楽しめてしまうのだ!。なんせ未舗装なので、あんまパワーが無い車でも簡単にタイヤがブレイクするので、行ってみたら試してみることを是非お勧めする。ただし、左右は湿原なので、ハンドル操作を誤ったら大変なことになるし、警備員に(いたらだけど)大変怒られるので、それだけは気をつけよう。ま、そんな事をしているから動物の姿なんて見つからないんだろうね。オレ以外にもめちゃめちゃ飛ばす車いたし。ああ、それと、ここ走ったら相当汚れるので、速攻で洗車機のお世話になるぞ。

 さて、さらに次に行きますか。次の目的地は博物館網走監獄。ではしゅっぱ〜〜〜つ!!


 14:00到着。

 なんだか知らないが、結構な人がいた。

 それなりにメジャーな観光スポットか?


入り口横には脱獄王の人形があった。

・・・・この格好で逃げたのか?


竪穴式住居ではない。

囚人が各地で労働を行うときの

移動式の家らしい。

中は後ほど。
中に入れて撮影できる。

やってみたかったが、

一人でするとさすがに

恥ずかしいので

できなかった。
牢獄。

角度の関係でこれ以上は・・・・。

大体3畳程度の広さかと。


 次は、囚人の生活を紹介。


上記の竪穴式住居?の内側。

こんな状態で眠れるのか?。

もはや奴隷船状態。
食事風景その1。
食事風景その2。 食事風景その3。

この窮屈な部屋で3人はきつい。
風呂。

ご丁寧に刺青までしてある人形も。
作業。

ほとんど自給自足だったらしい。


 なんだか知らないが、人形が恐ろしい程リアルだな。何もここまで・・・・と思ってしまうが、やっぱいいかげんなものよりはましか。それにしても、ここは結構見ごたえあるな。囚人服の貸し出しをしたり、、囚人の食事を食べさせたりと、アイディアも面白いし。博物館で1050円はちと高いと感じたが、これだけ見れればその価値はあるかと。

 さて、十分堪能したし、一風呂浴びて次に向かいますか。なんせ、現在の気温が33度もあるからな・・・・って、それは絶対北海道の気温じゃない気がするのはオレだけか?


網走観光ホテル。

オレ的に言うとお湯。

特に内風呂はサイテー。


 なんだかなあ。せっかく来たのに、これじゃあ・・・・。まあ、いいや。これから向かうウトロというところも温泉街なので、こちらで入り直そう。
 ・・・・網走からR244を下り、18:00、目的地のウトロに到着。で、先に予約をしておいた「酋長の家」という温泉民宿兼旅館にチェックイン・・・・とその前に、することが一つ。



いえーい。

ウトロのオロンコ岩というところから撮影。

やっぱ海に沈む夕日って最高だよね。


 はい、なかなかの写真が撮れました。これは自分で言うのもなんだが、結構お気に入りの1枚になりそう。

 では、夕日に満足したので、宿に向かおう。


 酋長の家に到着。ここまでの走行距離1760km。

 結構分かりやすいところにある。

 なんというか、かな〜りレトロというか、ノスタルジックというか・・・・。

 ただし、温泉は源泉かけ流しで気持ちいいぞ。


 ここは、アイヌの志富イサネという方が民芸品の販売をしていた傍ら、民宿業を始めたのだそうだ。当然民宿の横には数々の民芸品+輸入雑貨を販売している。相当数の雑貨が所狭しと置いてあるので、ウトロに訪れた際は1度目を通してみてはいかがかと。

 さて、本日も爆走したので、ゆっくり飯でも食って休もう・・・・と思ったら、なんだか鼻水が止まらない。そういえば頭もなんかくらくらするし。・・・・ひょっとして、風邪引いたのか?。いかん、このままでは頭ガンガン、鼻水ダラダラ、咳ゴホゴホの状態で各地を転戦しなければならなくなる。なんぼなんでも風邪薬なんぞ持っていないので、早めに寝てなんとか気合で直そう。明日も早いからな。では、おやすみ。。。


 8月12日、3:30起床。今回のチョー早起きは、当然ご来光の為。オレの宿からだとちときついので、知床横断道路を走り知床峠へ。で、そこで朝日を待つのだが・・・・無理。絶対無理。だって、めちゃめちゃにガスが濃いいんだもん。とてもじゃないが、ガスが晴れるのを待っていられないので、別のところを散策しよう。そういえば、風邪はなんとか治ったようだ。よかったよかった。


・・・・鹿を発見した。

大きな声で言うと逃げられそうなので、

小さな声で。


・・・・と思ったら。ゴロゴロいるし。

しかも、全然逃げないし。

北海道の鹿は

きちんと飼いならされてるぜ。

・・・・って、絶対違う。


 さて、ぼちぼち日の出の時刻だ。知床峠はガスが充満しているので、昨日と同じオロンコ岩での撮影としよう。



こちらは朝日。

これもきれいに撮れました。


 うふふふふ、なかなかの収穫だな。思ったよりいい写真撮れたし。だが、まだ朝飯には時間ありそうなので、もうちっと散策してみますか。・・・・というわけで、もうちっと岩尾別温泉の辺りをふらふらしてると、ライダーがバイクを止めて、一点を凝視している。・・・・?。なんだろう。オレもそちらを見てみると・・・・・・・・・・!!!!!。





熊発見!!!


 おおおおお!!!。マヂすか?。マヂで本物すか?だが、どうみても熊だ。熊にしか見えない。とりあえず、怒らせないようにぎりぎりまで近づきシャッターを切る。


 ・・・・ちっちゃい!!。

 だが、最大望遠でもこれが精一杯。

 必要以上に近づくと攻撃されそうなので。


 む〜、冗談抜きにこれでは何が何だか分からない。しかし、これ以上近づけば熊が襲ってくる恐れがある。熊は時速40〜50キロのスピードで走れるそうなので、もしこっちに向かってきたら対応できない。なんせ、道幅が狭いので、車を切り替す事もできないし、バックでは追いつかれるからだ。万が一襲ってきたら、マヂで死んだふりをしなくてはならない。が、幸いというか何というか、こっちにはあんま興味無さそうなので、もう少しだけ近づいてシャッターを切る!!。


ぐああああ!!。

これまたよく分からん。

やっぱ動物相手だと難しいよ。

相手との距離もある程度必要だし。


 難しいですな。なんせ相手は日本最強の獣。ちょびっとでも気分を害せばたちどころに襲われる恐れがあるため、どうしても慎重になってしまう。ほんとは車から降りて撮影したいのだが、さすがに怖くてどうしてもできなかった。この写真を撮るときも、シフトを1速に入れて、いつでも急発進できる状態での撮影。

 ・・・・ああ、行ってしまった。熊はこの後森の奥へ消えてしまった。未練たらたらなオレはしばらくその周辺で頑張ったが、もう出てこなかった。残念。もう少し粘っていたかったが、宿の朝飯の時間がもうすぐなので、やむなく引き返す。また次があれば、今度こそきれいな写真を撮りたい。

 さて、宿で飯を済ませ、次の計画に移ろう。次は、大型観光船で知床クルーズ。これは陸路で行けない知床半島を楽しむ為のクルージングで、ほとんどの観光船がとちうのカムイワッカの滝というところまでしか行かないところ、なんと、知床半島の先端まで行ってくれるのだ!!。これは、1日1便しかないので、絶対予約が必要なので、前日のうちに予約しておいたのだ!。さすがオレ。これは貴重な体験が出来そうだ。さて、時間が来たので行きますか。知床岬までしゅっぱ〜〜〜つ!!


知床半島は
ほとんどが断崖絶壁状態。
あちこちで滝が流れてる。

左右はカムイワッカの滝。

下はカシュニの滝。

・・・・たぶん。
また、硫黄山なんてものもある。

山頂の黄色いのは硫黄だ。
変な岩もゴロゴロしてる。

左は観音岩。

右が蛸岩。

・・・・だと思う。
北朝鮮の最前線基地? 遠くに見えるのは国後島。


 おりゃああああ!!!。もうドドーーーン!と知床半島を一挙掲載。知床半島は海の側まで断崖絶壁で、至る所に滝や奇岩がある。特に有名なのがカムイワッカの滝で、水量は下北半島随一。そこの上流には水着で入れる無料の露天風呂があるんだって。ただ、そこに行くには専用の送迎バスで行かないといけないし、硫黄で結構底が滑る川を少し歩いて登らないといけないらしい(滑り止めの靴のようなものが必要なんだって)。しかも今は水温が30度と低いらしいので、入れないんだそうだ。あと、結構熊が出没するポイントがあるそうだが、サケの季節ではないからか(?)いなかった。あと、知床岬の辺りでよくイルカが見られるらしいが、こちらもいなかった。残念。

 はい、以上で知床クルーズは終了。3時間45分の長旅でした。6000円と少々値は張るが、1日1便という限定便だし、知床の大自然を堪能できるし、運がよければ熊にも遭えるかもしれないので、もし知床に来たら是非これに乗ることをお勧めする。ちなみに予約しないと絶対に乗ることは不可能なので、遅くとも前日までには電話で予約しよう。
 
 『0152-24-2147』。6月1日〜9月30日。知床観光船。・・・・いや、自分用に。

 えー、港に戻りました。ええ船旅でした。こんなんばっかだと旅もいいもんなんだけどねぇ。・・・・と思ったら、なんか服が一部白くなってる!。なんだこりゃ?と思ったら、ペンキじゃん!。どうやら塗装したところが完全に乾いてなかったようだ。う゛〜〜む、よりによって一番のお気に入りの服に着けられるとは・・・・。泣き寝入りするのも嫌なので下船時にクレームをつけ、そのまま事務所に。そしたら、「このペンキは船用の特殊な塗料なので、たとえクリーニングしても絶対に落ちません。服代を弁償します」だって。なんともゴネようが無いな。「んじゃ50000円出せ」と喉から出かかったが、「5000円」で勘弁してやった。まあ、見えにくいところで着れないこともないので、うまい具合に色とかつけて何とかしてみよう。
 では気を取り直して、車に戻って次の目的地に行きますか・・・・って、おいおい、駐車場に止めてある車って、なんか糞だらけなんだけど。ああ、オロンコ岩にいる海鳥の仕業か。かわいそうに。オレは宿の駐車場に止めてあるから大丈夫・・・・


 ・・・・じゃなかった!!。

 ・・・・この鳥!!。

 畜生の分際で、オレの愛車にまで被害を及ぼすんじゃない!!


 くそ。被害甚大だな。いや、決して寒いギャグではないんだけど。まあ、どうせ釧路湿原でドロドロになってるからいいんだけどさ。なんぼなんでもこのまま旅を続けるのは恥ずかしいので、次にスタンド寄る時に洗車しよう。

 さて、次の目的地は知床五湖。上のあまりに汚い愛車で移動するのは嫌だが、洗車できない以上これで移動するしかない。14:30到着。人ごみの中、こそこそと移動し、駐車。結構な人だが、まあどうせ知った人なんかいないので気にしない気にしない。


さて、早速散策を・・・・と思ったら、

なんとヒグマ出没の為、

三、四、五湖が散策禁止だって。


 む〜、じっくり散策するつもりだったので、いきなり肩透かしを食らってしまった。まあ、見れるとこで、我慢するしかないか。まさか立ち入り禁止区域にわざわざ侵入して熊に襲われるなんて、さすがのオレもできないからな。


 さすがに水がきれいだ。

 透き通っているよね。


見よ、この透明感!。


 あちこちに倒木がある。

 これはやっぱり・・・・熊の仕業?

 ・・・・・・・・・・って、んなわけあるか!!!。

 たぶん凍裂という現象だな。


 ま、こんな感じだ。やっぱ水がきれいで、どこから見ても絵になる。離れたところで鹿が顔を覗かせていたが、すでに見飽きているので、少々眺める程度に終わってしまった。ほかに、鹿が木の皮を食べた跡や、クマゲラが木に穴を開けた跡なども見られた。滅多に見られないものを見れた、貴重な体験でした。

 さて、いよいよ知床半島の旅も大詰めになってきた。後は、岩尾別温泉にゆっくり浸かるだけ。ひょっとしたらまた熊に出会えるかもしれないし。ちょびっと行って見ますか。


 岩尾別温泉。

 脱衣所すらない完全無欠の露天風呂。

 温度別の露天風呂が数個ある。

 床が滑って危ないぞ。


 ・・・・残念ながら、熊には出会えなかった。オレと同じような連中がいたが、やっぱこの時間では無理なんだろう。で、引き返すとちうでキツネを発見。


 かなりブレてしまった。

 ちょっとオドオドしてかわいそう。


 うふふふふ、キツネゲッーーーート!。結構溜まったよな、動物写真。・・・・って、考えてみれば、摩周湖でも見たんだっけ。まあ、あんな人間に餌をねだるキツネなんぞ、オレ的にはキツネではないけどね。
 さて、もう120%知床半島を堪能しました。ほんとは知床峠から国後島を眺めたかったんだけど、下から眺めると未だに分厚い雲が覆っていたので、残念ながらパス。まあいいけどさ。
 では、いよいよ知床半島お暇しよう。次の目的地は宗谷岬。日本最北端だ。が、その前にもう一度ゆっくり温泉に浸かりたい。とりあえず網走で給油(+洗車)し、女満別温泉へ。


女満別温泉 山水 美肌の湯。

滑らかで気持ちいいぞ。

完全源泉かけ流し。

ここまでの走行距離2040km。


 21:00、体もさっぱりしたし、いよいよ宗谷岬へ向けて出発!!!。













再ふたたびワープ!!!









 8月13日、2:00到着。ここまでの走行距離2340km。

・・・・・・・・・・続く。